宇宙戦争 |
宇宙戦争(1953) 1h25 監督 バイロン・ハスキン 1953年のある日、地球に隕石が落下した。中から現れたのは地球征服を目論む火星人の円盤だった。円盤は次々と世界各地に飛来する。圧倒的な科学力により、街を破壊し地球を侵略していく火星人。なす術を持たない人類の運命はどうなってしまうのか? 昔の映画程、確かに特撮は稚拙なのだが、リアリティー(存在感)を感じるのはわたくしだけだろうか?古い映画だからといって馬鹿にせず、ぜひ御覧になっていただきたい1本である。
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マーズアタック |
マーズ・アタック!(1996) 1h46 監督 ティム・バートン 宇宙戦争のSFパニックコメディー版。わたくしは、鬼才ティム・バ−トン監督とどーも趣味が合わない。彼の作った、「バットマン」「シザ−ハンズ」があまり好きではないからだ。この映画もそのうちの1本。こだわり様や、やっている事の偉大さには感服するが、「うーん。好みじゃない」のである。しかし、わたくしの知合いのディレクターは「今までにない傑作だ!」と絶賛していた。あなたは、どうこの作品を評価するだろうか?わたくしは、そっちの方に興味がある。
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トータル・リコール |
トータル・リコール(1990) 1h34
監督 ポール・バンフォーベン ダグ・クエイドは、毎夜、夢に見る「火星での冒険」に恋いこがれていた。ある日、人工の旅の記憶を植え付けるリコール社で、彼は、火星へのバーチャルリアリティーの旅に出る。だが、この事によって、彼の封印されていた秘密情報員としての記憶が目覚めてしまう。それを知った組織は、彼を消そうとするが・・・ シュワルツネッガーが、一番油が載っていた頃の作品。ストーリーが凝っていて、どこまでが現実で、どこからが夢なのか、見ているものをグイグイと引き込んでいく面白さがある。特撮もていねいに作ってあり、好感の持てる作品。脇を締める俳優陣も魅力である。また、CGやデザインなども10年前という古さを感じさせない。ラストシーンには不満があるものの、お勧めの1本。
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レッド・プラネット |
レッド・プラネット(2001) 監督 アントニー・フォフマン 2050年、環境破壊によって滅びつつある地球。人類は存続をかけ、火星をテラホーミングしようとしていた。人類の未来を託された6名の宇宙飛行士は火星へと向かった。ところが、火星軌道上で、強力な太陽フレアーに遭遇。宇宙船は大破。船長は5名のクルーを、着陸船で火星へ脱出させるが・・・火星では、とんでもない事態がクルーを待ち受けていた。 とにかくSFXが見事な作品。宇宙船を初めエイミーのデザインもセンスが良い。また、火星も、NASAの資料をもとに、良く再現されている。着陸プロセスなど、マーズグローバルサーべイヤーの着陸は、こうだったんだろうなと、思いを馳せてしまった。また、過去の実際に打ち上げられた探査機を利用するなど、アイデアも面白い。ただ、残念なのが、あれだけ色々なアイデアや科学考証をしながら、普通の人が気がついてしまうような矛盾や、設定の甘さをそのままにしてしまったのか?わたくし好みの映画ゆえ、不満が残る。演技派のヴァル・キルマーの魅力も引き出しきれていないし、「もうちょっとやり方があったんでないの?」と、私は言いたい。
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ミッション・トゥ・マーズ |
ミッション・トゥ・マーズ(2000) 1h34 監督 ブライアン・デ・パルマ 有人火星探査計画が実行に移され、1号機は無事、火星着陸に成功。探査を開始する。しかし、そこで、とんでもないものと遭遇、謎のメッセージを残し、交信が途絶えてしまう。2号機はスケジュールを繰り上げ、1号機の救助に向かうが、2号機にも、アクシデントが起こり母船を失ってしまう。何とか非常用カプセルで火星にたどり着くが、そこで彼等を待っていたものは・・・ 公開当時、NASAの全面バックアップの本格SF映画とのふれこみだった。確かに、ミッションの過程や、アクシデントに対応する様は、臨場感があり、見応えがあるのだが、宇宙船のデザインを始め、話の展開、人間関係の描き方など、あっちこっちに、わたしは不満を感じた。星ナビ7月号に書いたが、どのシーンを見ていても、どっかで見た感じなのだ。「過去の名シーンを、今風に見せるともっと凄くなる」を狙ったのかも知れないが、わたしには逆効果だった。
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