『月刊星ナビ』2002.3月号掲載作品


採点基準イメージ




エイリアン(1979)

エイリアン(1979)
エイリアン(1979)

監督 リドリー・スコット 
出演 シガニー・ウィーバー

ストーリー
宇宙貨物船ノストロモ号は、謎の電波を受信し、その正体を突き止めるため辺境の惑星へと降り立つ。
そこには怪異な形をした宇宙船と、化石化した宇宙人の死体、そして無数の卵のようなモノが・・・
人類が初めて遭遇した地球外生命、それは想像を絶する恐怖の始まりだった!

てつべぇコメント
この映画がホラー映画と知らずに観たわたくしは、ロードショーの映画館の椅子の上で「ひぃえぇーっ」と、何度も飛び上がったのでありました。
エイリアンのデザインは、H・R・ギーガー。
見る者に本能的な嫌悪感を感じさせる異色の才能は、それまでの宇宙人のイメージを払拭してしまった程。彼のデザインした異星人の宇宙船、卵、化石化した異星人、エイリアン、どれを取ってもアートとして完成された素晴らしい物です。
また、リドリー・スコットの映像演出も絶品です。とことん、リアリティーにこだわって作っております。寄生し、脱皮し、変態するエイリアン。
その生命感や存在感。表皮や、体液などをこれでもかと言うほど生臭く描き、エイリアンが口を開けるシーンなどは、頭にこびり着いて離れません。今のようなCGがまだ無い時代、マペットやギミック、スーツを使い、それは見事な特殊効果を見せてくれます。その存在感は、CG合成が当たり前の今よりも、この時代の映画の方があった様に思うのでございます。
ホラーがダメと言う方も、ぜひお試しを。
 
総合評価 ☆☆☆☆☆
企画構成 ☆☆☆☆☆
ストーリー ☆☆☆☆☆
特撮 ☆☆☆☆☆

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