momonakoM81とM82付近の空域 240303
「M81とM82付近の空域」を撮影しました。 大光害地での白色の空では銀河の撮影は難しいですが今回、 新型フィルター「IDAS GNB」フィルターで撮影してみました。 データが飽和しないように注意しました(レベル40程度)。 カメラは「赤外線を透過させる」カメラを使用しました。 すんなりとは行きませんでしたが何とかなりました。 画像処理方法については下記に記載しています。 「赤外線」をうまく使えば、都市部でも銀河撮影ができます。 空は春霞でボヤーとしていました。
#105240
2024年3月3日 21時42分0秒
露出 1890秒
F5.4 ISO3200
千葉県印西市
望遠鏡:タカハシ FSQ85EDP+1.01MF+GNBフィルター
カメラ:キヤノン 6D改造機(HKC:クリヤ改造)
赤道儀:EM11 Temma2Jr + SXG-HAL130三脚、リモートレリーズ TC-80N3
オートガイド:PHD2+ASI120MM mini + タカハシ7×50Fをガイド鏡として使用。
455mm
キャノンDPPにて「ライトデータ」と「スカイフラットデータ」をTIFFデータに変換後にSI9にてフラット処理および90秒×21コマを恒星追尾時コンポジット、FITTSデータの状態でレベル調整、カラーレベル調整。再度TIFFデータに変換後にCS6にてレベル調整コントラスト調整、彩度調整。
700mm相当にトリミング後にJPEGデータに変換、リサイズ。
当初、SI9でダーク減算・フラット処理、コンポジットと定番処理をしてみたのですが、大光害地では短時間でバックが飽和してしまうのでうまくいきませんでした→普通にダーク減算を行うと「ランダムノイズ」と「銀河の情報」が同レベルにしかならないので、その後に画像処理を進めても良くなりません。そこで
気温も低かったこともあり(+1.9℃)、「ライトデータの劣化」を避けるためにダーク減算を止めてキャノンDPPでTIFFデータへ変換してSI9で「フラット処理」と「コンポジット」を行い「ランダムノイズ」を圧縮してS/Nを上げて「銀河の情報」が浮き上がるようにしました。
「赤外線」による底上げが効いています。