h1r0 M1 かに星雲(おうし座)

*

かに星雲は、おうし座にある超新星残骸です。地球からの距離は約6500光年で、直径は10光年です。1054年に起こった超新星爆発によってできたもので、その記録は中国や日本に残っています。日本では藤原定家の「明月記」に記載されています。電波からX線までさまざまな波長の光で明るく輝いており、中心には高速で回転する中性子星(パルサー)があります。パルサーは「かにパルサー」と呼ばれ、現在も膨張を続けています。かに星雲は、イギリスのロス卿が微細なフィラメント構造がカニの足のように見えることから「かに星雲」と命名されました。

#112162
2023年11月16日 1時57分29秒 露出 4320秒
SS180s×24枚・Gain=480、Dark×16枚、Flat
茶臼山高原
望遠鏡:セレストロン C11
カメラ:ZWO ASI533MC Pro
KenkoAZEQ6GT-J赤道儀
1760mm
SI9でコンポジット・レベル・コントラスト調整