駒沢 満晴太古の記憶
以前から隕石孔で流星を撮りたいと思っていました。アメリカのバリンジャー隕石孔を訪れた時、夜間の撮影許可が得られませんでした(私有地なのです)。そこでイスラエル(Israel)のネゲブ砂漠にあるミツペラモンクレーター(Mitzpe Ramon Crater)を訪れました。 縦40キロ、幅10キロ、深さ500メートルの長円形のクレーターで、地球創成期を思わせる雄大な光景です。しかし隕石孔ではなく地殻変動と侵食により生成されました。ただしアングルによっては巨大隕石孔のように見えるので、「太古、火球により隕石孔が生じるイメージを想起させる写真」にトライしました。カメラアングル、月の位置、ペルセ群の放射点の位置を考慮しました。透明度も良く天の川も写っています。 いつの日か本当の隕石孔に降る火球を撮りたいと思っています。
注記:ペルセウス座流星群のものとしては放射点からの角度に対して経路が短いようにも思われますが、群流星として掲載します。