PersephoneHN28
NexImage5による重星撮影では91番目になります。てんびん座αの南南西約5.5°、てんびん座ιの西北西約4°のところにあります。今年はてんびん座の木星を起点に探すことができました。グリーゼ570(Gliese 570)、HD 131977ともいわれます。HNは、天王星の発見者でもあり、重星の研究家でもあったウィリアム・ハーシェル(William Herschel)の重星目録補遺という意味です。HN28は、太陽系から19光年の距離にあり、主星が橙色矮星であるのに対して、伴星はそれ自体が2つの赤色矮星の連星からなる3重連星系で、主星と2つの赤色矮星は平均距離190auで離心率0.2の楕円軌道を2130年周期で公転しています。この3重連星系はさらに、1500au以上離れた軌道を周回する木星質量の50倍以上の褐色矮星を伴っています。
#46897
2018年3月25日 0時54分0秒
露出 0.35秒
NexImage5による動画撮影(ビニング4)
東京都練馬区
望遠鏡:ビクセン イカルスD60L(旧シリーズ)
カメラ:セレストロン NexImage5
910mm
Animation Shop 3 フレーム抽出
RegiStax6 スタック処理とウェーブレット処理
PaintShop Pro7 色調整、トリミング等
Animation Shop 3で元の動画(T=1/5、52fps)の1フレームを取り出してきたのが左側の画像です。主星が6等級、伴星が8等級と暗いために、普通に動画をスタック処理しても、ノイズが大きくてうまく位置合わせができないので、Animation Shop 3で良さそうなフレームを18枚選んで抽出し、PaintShop Pro7でHN28の周辺以外のノイズをトリミングで削除してから、Animation Shop 3でaviファイル形式で保存して、RegiStax6でスタック処理とウェーブレット処理をPaintShop Pro7で再度ノイズをトリミングで削除して色調整したのが右側の画像です。露出に換算すると0.35秒となります。