表紙写真
−立ち上がる夏の天の川−
都市部から離れた空の暗い場所では、夏の宵空に淡い光の帯が見える。これが天の川＝銀河系をその内部から眺めた姿なのだが、今では、その天の川が見える空も少なくなってしまった。対角魚眼レンズで捉えた表紙の天の川では、山の端のすぐ上に、さそり・いて座の銀河系中心部が見え、その上方には夏の大三角形が天頂付近まで昇りつめている。この号が発売される８月上旬では夜９時ごろ同様の星空となる。８月９日は旧暦の七夕。せめて都会の空にベガ＝おりひめ星、アルタイル＝ひこ星を見つけて、その間を流れる天の川思いを馳せてみよう。
1997年５月９日２時56分から30分露光 フィッシュアイタクマー35mm Ｆ4.5 開放 ペンタックス６×７ ケンコースカイメモＮＳ フジクロームプロビア1600 撮影／山岡千広 兵庫県千種高原にて（フォトコンテスト応募作品から ★★）
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