スカイウオッチャー 12月号 |
企画・構成 上原 隆彰/川村 晶/編集部 望遠鏡選びの基礎/各種望遠鏡の適性
- 双眼鏡/コンパクトタイプ/ポータブルタイプ/大口径機/星野写真専用赤道儀/超短焦点鏡筒/カセグレン焦点鏡筒/大口径屈折鏡筒
天体望遠鏡の適性とは
今月の星たち
オーストラリアの秋の夕方、西の空に沈む(北半球の)冬の星座たち
今「星空は地球の自転によって、北極星を中心に反時計周りに回転していて、東の空では星々は右上方向へ昇り、南の空では左から右へ、そして西の空に左上から右下へと沈んでいく。この動きのことを“星の日周運動”といいます」などということが天文の入門書には書いてある。しかし、これは北半球の中緯度に位置する日本での話。南半球の中緯度に位置するオーストラリアでは、星空は天の南極を中心に時計周りに回転している。そして、東の空から左上に昇り西の空で左下方向へ沈んでいく。つまり表紙の写真は、オーストラリアの秋の夕方、西の空に沈む(北半球の)冬の星座たちということになる。印刷工程の時差によって表紙の修正が間に合わないので、ここでの訂正となりました(川口)。かように、オーストラリアの星空は、その暗黒度とともに、日本の空では味わえない不思議な体験に満ちている。
撮影データ/スーパーアンギュロンXL58mmF5.6開放 8時間露出 EPD2倍増感
撮影/安藤 宏