8月11日 ヨーロッパで皆既日食


 この日食は文字通り今世紀最後の皆既日食となります。皆既日食の起こる時期が夏休みの最中であること、また、皆既日食帯の通る国々の多さにおいて、今世紀の最後を飾る天文現象として、話題になることでしょう。

 皆既日食帯の通る国々は、イギリス、フランス、ベルギー、ルクセンブルグ、ドイツ、オーストリア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、トルコ、イラク、イラン、パキスタン、インドなどです。天文学的な条件が最も良くなるのは、ハンガリーからルーマニアにかけての地方です。このあたりでは、太陽高度は59度、また皆既の継続時間は2分23秒に達します。なお、ヨーロッパの中央部を皆既日食が通過するのは1961年以来のことです。

 過去の気象の統計から見ると、全般的にヨーロッパの西部、すなわち皆既日食帯の前半部は、天気が思わしくありません。後半部、すなわちヨーロッパ東部からトルコ、イラク、イランあたりは天気がよさそうですが、最後の部分であるインド付近では、再び天気が悪くなる傾向にあります。

詳しくは8・11皆既日食特集のページをご覧下さい。

地図

地図


Copyright(C) AstroArts Inc.  AstroArts All rights reserved.