2026年の暦要項発表、3月に皆既月食

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国立天文台から、来年2026年の「令和8(2026)年暦要項」が発表された。3月3日の宵に全国で皆既月食が見られる。伝統的七夕は8月19日、中秋の名月は9月25日。

【2025年2月3日 国立天文台

国立天文台では、国際的に採用されている基準暦に基づいて、太陽・月・惑星の視位置など諸暦象事項を推算し、「暦書」として「暦象年表」を発行している。ここから主要な項目を抜粋したものが暦要項で、国立天文台で推算した翌年の暦(国民の祝日、日曜表、二十四節気および雑節、朔弦望、東京の日出入、日食・月食など)が掲載される。

暦要項は毎年2月の最初の官報で翌年分が発表されることになっており、3日に「令和8(2026)年暦要項」が発表された。主な内容は以下のとおり。

令和8(2026)年の国民の祝日

祝日 日付 祝日 日付
元日 1月 1日 海の日 7月20日
成人の日 1月12日 山の日 8月11日
建国記念の日 2月11日 敬老の日 9月21日
天皇誕生日 2月23日 秋分の日 9月23日
春分の日 3月20日 スポーツの日 10月12日
昭和の日 4月29日 文化の日 11月 3日
憲法記念日 5月 3日 勤労感謝の日 11月23日
みどりの日 5月 4日
こどもの日 5月 5日
  • 5月6日は振替休日となる。また、9月22日は祝日に挟まれる日となるため、国民の休日となる。上記のうち土曜日になるものはない。

2026年の日食・月食など

2026年には、世界全体で日食が2回、月食(本影食)が2回起こる(以下で日時は日本時)。

日食

  • 2月17日:金環日食(中心帯:南極/部分食:アフリカ南東部など)
    日本からは全く見えない。
  • 8月13日:皆既日食(中心帯:グリーンランド、スペインなど/部分食:カナダ、北アメリカ北東部、ヨーロッパ、アフリカ北西部など)
    日本からは全く見えない。

月食

  • 3月3日:皆既月食(日本、オーストラリア、ハワイ、北アメリカ西部など)
    日本では全国で、夕方から深夜にかけて本影食(部分食、皆既食)の全過程が見られる(部分食開始:18時50分/皆既食開始:20時05分/食の最大:20時34分/皆既食終了:21時03分/部分食終了:22時17分。時刻はステラナビゲータによる)。
  • 8月28日:部分月食(北アメリカ東部、中央・南アメリカなど)
    日本からは全く見えない。

2026年3月3日の皆既月食
2026年3月3日の宵に皆既月食が起こる。皆既継続時間は約1時間。西日本では食の前半は低い(「ステラナビゲータ」で作成)

惑星食

  • 日本から見えるものは起こらない。世界全体では水星食1回/金星食3回/火星食3回/木星食4回。

満月

  • 2026年の13回の満月のうち、最も大きく見えるもの(望の瞬間に月の地心距離が最小となるもの)は12月24日の満月(23~24日の月)。また、最も小さく見える(地心距離が最大となる)のは5月31日の満月(5月31日~6月1日の月)。
  • 5月は2日と31日の2回、満月がある。

その他

以下で「旧暦」は「かつて用いられていた天保暦と同様の決め方による暦」と考えるものとする。

  • 伝統的七夕:8月19日
    二十四節気の一つ「処暑」(2026年は8月23日)の直前の新月の日(旧暦の七月一日。2026年は8月13日)を1日目として、7日目(旧暦七月七日)が伝統的七夕の日となる。
  • 中秋の名月:9月25日
    「秋分」(2026年は9月23日)の直前の新月の日(旧暦の八月一日。2026年は9月11日)を1日目として、15日目(旧暦八月十五日)が中秋の名月の日となる。日付上は満月の2日前になる。また「後の月(旧暦九月十三日)」の日は10月23日。

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