現在ふたご座に三つの彗星がありますが、これが一番暗いですね。望遠鏡で見てもよくわかりませんでした
3/14の夜には、ルーリン彗星はふたご座の中を移動中でした。彗星は右下側に写っていますが、その左上には散開星団NGC2420があり、彗星の右側の画面端にはエスキモー星雲が青っぽい恒星のように写っています。
また、左上の端近くには、29P/シュワスマン・ワハマン第1彗星が写りました。ただ、ルーリン彗星よりも暗くて拡散しているので、わかりづらいと思います。
見た感じはプチホームズ彗星です。木星よりも遠くにあるのに、こんなに大きくて明るいのです。
左下に写っているのが29Pですが、1年前のホームズ彗星を小型化したような姿です。
右上側には、かに座の銀河NGC2554があり、周辺には小さな銀河がいくつも写っています。
ミニミニ「ホームズ彗星」といった感じでしょうか?彗星コマ部に筋状のガスが見られます。
前回投稿した写真から約半月経った29Pです。この半月の間にバーストで放出されたダストの拡散が進み、かなり淡くなりました。それでも前回の撮影より透明度がよかったせいか、微かな集光と周囲に大きくダストが広がった彗星の姿を写すことができました。それにしても、本当に摩訶不思議な彗星です。
29Pが9月下旬にバースト、今月上旬でも10等級と明るい状態を保っているという情報を見て、試しに撮影してみました。思ってた以上に明るく、小さな集光の周りにダストが2分角程度に広がった姿を写すことができました。
条件さえ恵まれれば、都内の空で小口径の機材でも6AU以上の彼方にある彗星をとらえることができるんですね。