キヤノン EOS 10Dによる月
キヤノン EOS 10D + キヤノン TS-E 90mm F2.8
- タイトル:
- 「手前の木と遠くの月」
- 撮影者:
- 宮坂 雅博
- 撮影日時:
- 2004年7月3日 22時13分、露出 1/160秒
- 撮影地:
- 長野県 諏訪市街地
- 撮影機材等:
- キヤノン TS-E 90mm F2.8→4.0、キヤノン EOS 10D(ISO 100)、内蔵フラッシュ発光、手持ち撮影
- PhotoshopCSにてレベル補正
- 撮影者コメント:
作品というより、デジカメによる“あおり撮影”の実験的要素が強いです。
目の前の景色と夜空の天体を、長望遠レンズで絞り開放のまま、同一ピント内に収めた作品を撮影する事を最終目標としています。今回撮影した木は、カメラの直ぐ手前(1.5m)にありますが、幹の部分にピントが合っており、かつ無限遠の月にも同時にピントが合っていますが、これがTS-Eレンズのチルト機構による”あおり撮影”の効果です。
今回初めて撮影し、実験による効果を確認できたので、たとえば遠くの銀河(赤道儀 + 長時間露出)と足元に咲く高山植物(フラッシュ等で)を開放絞り近くで、同一被写界深度に入れる事が可能かと思われます。パソコン等で画像合成すれば簡単でしょうが、自分としては風景写真とは考えられないし、フィルム撮影も考えています。撮影中にピント位置をズラす(ストッパや目印使用)などの手法もあるでしょうが、月などの明るい天体には不向きと思われます。