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富士写真フイルム FinePix S2 ProによるM101

富士写真フイルム FinePix S2 Pro + タカハシ MT-160

(M101の写真)
撮影者:
宇都 正明
撮影日時:
(左:FinePix S2 Pro)2004年4月24日 20時30分、露出 5分×12枚
(右:CV-16 Custom)2004年6月22日、露出(L画像)5分、(R, G画像)5分×3枚、(B画像)5分×4枚(合計露出 95分)
撮影地:
(左)静岡県水窪 家老平
(右)静岡県磐田市
撮影機材等:
(共通機材)タカハシ MT-160 + レデューサ使用、ボーグ 76ED + ST4にて自動ガイド
(左機材)富士写真フイルム FinePix S2 Pro(ISO 400)
(右機材)MUTOH CV-16L(KAF1603ME(最新CCDチップ)を搭載したカスタムメイド機)
(共通処理)ステライメージ4、NEATImage他
(左処理)ステライメージにて2×2ソフトビニング後、トリミング
撮影者コメント:

一眼レフデジカメと冷却CCDカメラの比較画像です。一眼レフデジタルカメラ、FinePix S2 Proは、透明度が高い、美しい星空の下での撮影でした。この日はシンチレーションも良い晩でした。

冷却CCDカメラの方は、市街地…というと大げさですが、一般的な町中での撮影です。梅雨の中休みでの撮影でしたが、透明度は今一歩、シーイングはそれなりに良さそう…といったところでしょうか。

両者の画像の違いで、一番目立つのはやはりHII領域でしょうか。冷却CCDカメラでは、Hαらしいピンク色に色づいているのに対し、S2 Pro画像の方では青緑色に色づいています。しかし、この両者を比べてもっとも大きな差は、星像でしょう。デジタルカメラの画像は、ステライメージ4のソフトウェアビニングを用いて1/4サイズに縮小しているにも関わらず、星が重く、また、M101自体の解像力も冷却CCDカメラの画像に比べれば、一歩劣っています。S2 Pro画像撮影時にフォーカスが甘かったのではないか…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それに関しては、証明できるものはありませんので、示しようがありませんが、もともと、単板カラーCCDは、周囲の画素より補間で補うため、像が甘くなること、実際の画素数が活かせないこと、ローパスフィルタで、解像力が損なわれること等、カメラの性能の本質的な差が出ている可能性も否定はできません。

また、確実なフォーカスという点においても冷却CCDカメラであれば、数値的・定量的にフォーカスが掴め、確実な合焦を行うことも出来ます。ステラギアも出たことですし、より高解像の映像を狙ってみたい方は、冷却CCDカメラというものも考えに入れてみてはいかがでしょうか?