【1997年 3月21日 NASA発】
NASAは、ハッブル宇宙望遠鏡が3月10日に撮影した、これまでにないほど
鮮明な火星の映像を公開した。これは、スペースシャトルの
STS-82ミッション
によって、ハッブル宇宙望遠鏡が改良された成果である。
火星が地球に最も接近する「衝」の直前に撮影されたこの映像には、
鮮明な雲、砂嵐、極冠、そしてこれまでにも知られていた
明暗の模様などが見られる。また、火星の北半球では季節が春から夏へ
移り変わっている様子がわかる。
このイメージは、以下のページで参照可能である。
ハッブル宇宙望遠鏡は、現在火星に向かっている マース・パス・ファインダーや マース・グローバル・サーベイヤー のために、火星の砂嵐をモニターしている。 この火星の「天気予報」は、6月4日に着陸するマース・パス・ファインダーに とっては、貴重な情報である。撮影された映像からは、1970年代に行なわれた 火星探査で問題となったような、大規模な砂嵐は発生していないことが分かる。