【1997年 7月1日 NASA press-release 97-148】
NASAは、今月4日に行なわれる火星探査機パスファインダー着陸の準備のため、 火星のようすをハッブル宇宙望遠鏡によって撮影したところ、 着陸地点のおよそ1000km南に砂塵嵐が発生していることが観測されたと発表した。
この砂塵嵐はマリネリス峡谷に沿って発生しているもの。また、今回の観測では 砂塵嵐のほかにも着陸地点の上空には巻曇が発生しており、その北には 層の厚い雲があることも判明した。
コロラド大学のスティーブ・リー教授は 「今回の観測結果は我々が期待していたものではなかった。しかし、 砂塵嵐が火星全体に広がるような規模に発達しない限り、 今回のパスファインダー計画への支障となることはないだろう」 と語っている。
ハッブルの撮った火星の画像は以下のURLにて公開されている。
http://oposite.stsci.edu/pubinfo/PR/97/23.html