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マーズ・グローバル・サーベイヤー、火星の磁場を検出−HSTもMGSを支援


【1997年9月18日 NASA press-pelease 97-204】

今月12日(日本時間)に火星に到着した マーズ・グローバル・サーベイヤー(MGS)だが、 現在大気ブレーキを使いながら徐々に円軌道へと遷移中である。 本格的な観測は98年3月に入ってからだが、 到着早々火星の磁場を検出した。これまでロシアの火星探査機などで 磁場があるらしい事が分かっていたが、はっきりと捕らえたのは今回が初めて。 惑星の磁場は惑星の中心にある液状の金属が自転することで 発生するものと考えられ、地球をはじめとして木星、土星などで検出されている。 その中でも地球の磁場がもっとも強く宇宙線など生命に有害な放射線を 遮断する働きをしている。 今回火星で発見された磁場は弱いものだが、 火星生命と関連するものだけに今後の観測が期待される。

火星

また、MGSが大気ブレーキを行う上で大気中に含まれる砂塵の量が非常に 重要なのでハッブル宇宙望遠鏡(HST)の惑星広角カメラで火星の観測を続けている。 画像の右側はMGSが火星に到着した1日後に撮影したもので北半球が秋に なるところである。北極(画面上)の付近はもやに覆われ秋が進むにつれて 二酸化炭素の氷でできた極冠が成長していく。HSTによる観測は火星が 太陽に近づく10月13日まで行われる。

グローバルサーベイヤーのページはこちら:

http://mgswww.arc.nasa.gov/index.html


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