【1997年10月 5日 IAUC 6751】
熊本県の宇都宮章吾氏が、10月3日の夕方、25倍15cm双眼鏡を使って、
北の空ケフェウス座に10.5等の新彗星を発見した。
氏は5日夕方にもこの彗星を観測した。
同日、多数の人によって確認され、1997 T1 と符号がついた。
軌道要素はまだ広報されていない。
この彗星は北極星の近くにいるため、日本からは周極星となって一晩中見える。 7月にはオーストラリアでタイバー彗星、ティルブルック彗星と明るい新彗星が 連続して発見されたが、日本から見やすい位置で発見されたのは久しぶりである。 しかし、南西に速いスピードで移動しているため、明け方の観測はすぐに 困難になりそうだ。
10月3日22時10分、熊本での北の空