NASA、エームス研究所は1月6日10時41分(日本時間)、月探査衛星ルナ・プロスペクターを打ち上げる。NASA独自による月探査機の打ち上げはアポロ17号以来、じつに25年ぶりとなる。
月は我々の住む地球にもっとも近い天体でありながら、現在までのところ本格的な観測はそれほどなされていなかった。アメリカは1994年にアメリカ海軍主導のもと、クレメンタイン(軍事・科学目的衛星)を打ち上げ、同衛星により月に水が存在する可能性が指摘された。今回の打ち上げは、このように今だなぞの多い月を知り、さらには月の構造を解明することで地球自身の起源や進化について重要な情報が得られるものと期待されている。
なお、1999年冬には日本初の月探査となるLUNAR-Aが打ち上げられる予定だ。
ルナ・プロスペクターについての詳細は以下のNASAホームページで紹介されている。
http://lunar.arc.nasa.gov/
また、打ち上げのようすがライブで以下のケネディー宇宙センターのホームページで見ることができる。
http://www.ksc.nasa.gov/payload/missions/prospector/
ルナ・プロスペクター想像図(NASA提供)
1999年冬に打ち上げ予定のLUNAR-A想像図。(文部省宇宙科学研究所提供)