【1998年5月28日 NASA】
このほど太陽の表面で起きる振動(地球でいえば地震のようなもの)という大変珍しい現象の観測に成功した。
これは、1996年7月9日にNASA、ESA共同運用のSOHO衛星によって観測されたもので、水の波紋が広がっていくような様子が見事に捉えられた。この地震は、フレアの発生に伴って起きたもので、地震の規模でいえばマグニチュード11.3、全米のエネルギー消費の20年分に相当するエネルギー放出現象だという。
この「波紋」は約1時間ほどで直径が地球の20個分の大きさに広がった後、消滅した。水の波紋は等速で広がるが、この太陽の波紋は約時速1300キロから約時速1600キロへと加速しながら広がっていった。