【訃報】吉田正太郎 東北大学名誉教授 光学設計者

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天文学者・光学設計者の吉田正太郎さんが、7月30日に永眠されました。

【2015年8月6日 アストロアーツ】

天文学者・光学設計者の吉田正太郎(よしだしょうたろう)東北大学名誉教授が、7月30日に永眠されました。享年102。

吉田正太郎さんは、1934年東京帝国大学(現東京大学)理学部天文学科卒業後、東京帝国大学、東北帝国大学(現東北大学)を経て、1960年東北大学教授として、天体測定や応用光学などを研究されました。

また、仙台天文同好会の会長を歴任されるなど、アマチュア天文家としても活躍されました。

1976年の定年退官後は、東北大学名誉教授として後進の指導にあたるとともに、『アマチュアのための望遠鏡光学』『望遠鏡発達史』など望遠鏡関連の解説本をはじめ、『カメラマンのための写真レンズの科学』や『光学機器大全』など広く趣味分野における光学の解説本を世に残しました。天体望遠鏡や写真レンズの光学系の基礎を氏の著作から学んだという天文ファンも多いことでしょう。1982年には、天文普及や科学教育向上に寄与した功で仙台市政功労者として顕彰され、1985年には勲二等瑞宝章を受章しています。

生前のご功績を偲び、心からご冥福をお祈り申し上げます。