ステライメージ Ver.5
機能・仕様
 

岡野邦彦氏による画像処理作例「火星」

●惑星のシャープネス処理には様々な手法があるが、ここでは手法による効果の違いを見てみる。

1.元データ

元データ

 複数枚撮像した画像をコンポジットしたもの。これに処理を加えていく。

2.弱いマルチバンドシャープのみ

マルチバンドシャープ

[フィルタパラメータ]

 マルチバンドシャープのみの処理。パラメータはダイアログの通り。効き目は弱めにしてある。

 強さは、スライダーを動かしただけでは最大10までしか設定できないが、エディットボックスに直接数値を入力しればそれ以上の値を設定できる。

3.マルチバンドシャープ+最大エントロピー法

mem

 2のマルチバンドシャープに、さらに最大エントロピー法で処理した画像。

4.強いマルチバンドシャープのみで処理

マルチバンドシャープのみで処理

 今度は、2より強めにマルチバンドシャープをかけた画像。

6.比較結果

 結果をみると3のマルチバンドシャープ+最大エントロピー法が、見た目が一番良い。

 マルチバンドシャープ処理はあくまでも、画像の濃淡を強調するだけなので、大気のゆらぎで拡散してしまった像を元に戻すことはできない。組み合わせて処理するのが、現時点でのベストな方法のようだ。

7.完成

カラー化した画像

 カラー化した画像。