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■しし座流星群観測ガイド
いつ・どこに?流星が流れる?

漠然と、『いついつの未明に「しし座流星群」が極大になる』といっても、それは何時なのか? また、星空のどこに流星が流れるのだろうか?
 まずは、この疑問から始めよう。



●流星群の出現予想は難しい

 今年のしし座流星群の出現予報は、ヨーロッパ・アフリカ方面とアメリカ方面で11月19日に大出現になるという内容になっている。日本時間ではピーク時を大きく外しているのに加えて、月齢14と月明かりの影響もあるので、アフリカやアメリカの比べてしまうと見える流星群はぐっと少ない。今年はふたつの大きなピークがあるが、19日早朝には7公転トレイルの立ち上がり、19日夜半前には4公転トレイルの終息の状況を見ることができそうだ。これらの時間帯は昨年の23時台のように長経路の流星がでるかもしれない。
 というように「かもしれない……」というあいまいな予報しかお伝えできないことを、ここであらかじめ断っておかなければならない。日食や惑星と月の接近など、正しくその運行が計算され、秒単位まで予報される多くの天文現象と違い、流星群の出現ほど(彗星の明るさもだが)予報が難しく、また予報を裏切るものはないからだ。
 できれば、さらに前後の18日(月)から20日(水)ごろまで、  流星群ごとに性質や予報の精度が違うので、これをそのまま「しし座流星群」にもあてはめるわけにはいかないが、流星群の極大時刻や、その出現数は予測が難しいものだということを前提に、この特集を読んでいってほしい。

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●18日の早朝、19日の早朝(18日22時から日出まで)、
 19日夜半前(22時から20日1時にかけて)、東から天頂の空に注目

 今年のしし座流星群の極大は、11月19日13時、同日19時30分にかけてだが、残念ながらこれらの時間の日本での条件はよくない。しかし何が起こるのかわからないのが流星群でもある。
19日の前日、18日早朝にピークがあるという見解もあるので注目してみたい。

<下:11月18日04時の東の空>
18日午前4時

11月19日早朝午前4時となった東の空のようす。

<下:11月19日04時の空>
19日午前4時

この時間になると、月は西の空に低くなる。月明かりを遮るくふうをして観察しよう。

<下:11月20日0時の空>
20日午前0時

この時間帯は長経路流星が見られるかどうか挑戦してみよう。アメリカでのピーク時刻が遅れれば遅れるほどこの時間帯の流星数が増えるので期待したい。アメリカのピークがどうかは日本流星研究会のウェブページなどで随時確認しておこう。

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