あいにく11月19日は火曜日。夜が明けたら、そのまま会社や学校へ出かけるという人も多いことだろう。すると遠出はできないかも知れない。
19日を休みにして遠征観測を考えているような熱心な天文ファンは別にして、ここでは、自宅の近くで観測地を探す場合の注意点を記していくことにしよう。
○広い場所、または東方向の視界が開けた場所をチェック
多くの読者は都市部かその近郊に住んでいると思われるので、まずは空の開けた広い場所を探す必要がある。
理想的には360度の視界があれば良いのだが、とくに注目するのは東から天頂にかけてなので、この方向に高いビルや、木などがない場所を事前に探しておけばいい。
○近くに強い照明がないかをチェック
次に、近くに強い照明がないかも要チェックだ。とくに東方向に強い照明のない場所をさがそう。
人間の眼は暗い所へ行くと、眼が暗さに慣れてだんだん暗い星が見えてくるが、強烈な光源が近くにあると眼の感度アップが妨げられてしまうからだ。とくに、注目する東の方角に照明がある場合は、いつまでたっても眼の感度アップが起こらず、それだけ「見える星の数=流星の数」が増えてこない。
一度、事前に観測場所の下見に行って、東の空の明るさや、じゃまな照明がないかなどをチェックしておこう。
結局、都市部では、公園や運動場、河川敷もしくはマンションの屋上などが観測場所に適していると考えられる。学校の校庭というのも広くて見晴らしが良く、夜は照明がないので、都市部での観測適地のひとつなのだが、夜間立ち入り禁止の場合が多いのが残念だ。
なお、深夜のことでもあり、大騒ぎしないことや、立ち入り禁止の場所や危険な場所には近寄らない、帰りの後始末など、マナーや安全性にも充分に気を付けよう。