ステラナビゲータ Ver.7で再現
マックホルツ彗星を再現してみよう

星ナビ2005年1月号に掲載)

肉眼彗星として期待が膨らむマックホルツ彗星の移動のようすを、彗星データ更新機能が強化されたステラナビゲータ7で再現してみよう。

データ更新

データ更新ダイアログ Ver.7の新機能のひとつが、彗星の軌道要素データの自動更新機能だ。これまではユーザーが、軌道要素が最新のものかどうか手動でチェックしなければならなかったが、Ver.7では、インターネット接続環境にあれば、ソフトの起動時に自動的にチェックされる。新彗星が発見されたり軌道要素が更新されていれば、「データ更新」ダイアログボックスが現れて、更新内容がわかるようになっている。

検索

検索ツールバー Ver.7では、彗星の表示も簡単になった。検索ツールバーに全角で「マックホルツ」と入力すると、「マックホルツ」と名前のついた天体がボックスに一覧表示される。天体名が長くて表示しきれていない場合は、ボックスの右下部分をドラッグすると表示幅が広くなる。このリストの中から「C/2004 Q2」を選択すれば、今回の「マックホルツ」彗星が画面中央に即座に表示される。また、検索した天体はヒストリーとして記憶されるので、次回からは検索ボタンを押すだけで、彗星を表示することができる。なお、彗星が地平線下にあって表示できない場合は、出没グラフが表示され、時刻の変更が簡単にできるようになっている(地平座標モードの場合)。このほか、もちろん従来のバージョンと同じく「彗星」ダイアログからの表示設定も可能だ。

太陽系フライト!

太陽系フライトモードの表示例 地球とマックホルツ彗星の接近を太陽系空間に視点を移して眺めてみることにしよう。これもVer.7の新機能だ。表示形式ボタンをクリックして「太陽系フライト」を選択すると、太陽系内を自由に行き来することができる。太陽系フライト中はアニメーション機能を使えないが、ステラパッドのマウスの左右クリックで日時を変えることができる。なお、彗星の名称を表示する場合は、「彗星」ダイアログで表示をオンにする。マックホルツ彗星の近日点が地球の軌道のすぐ外側にあって夜中に観測しやすい理由も、とてもよくわかる。

彗星の軌跡を追う

彗星ダイアログ 軌跡の表示例 太陽系フライトから表示形式を「赤道座標」に切り替えると、地球から見た彗星の位置が表示される。「彗星」ダイアログで「移動量」ボタンを押し、移動量の「表示」をオンにすると、彗星の移動方向(ベクトル)が表示される。彗星をクリックして天体情報パレットを表示し、「中央固定」をオンにすれば、日時が変化しても、マックホルツ彗星がいつも画面の中央に表示される。星雲・星団の近くを通る日時を探ってみよう。