火星は6月22日に地球接近となるので、5月に入ると急速に明るさも見かけの大きさも大きくなってくる。5月上旬の火星の明るさは−1.1等級、視直径は14″だが、これが下旬には−2.0等級、視直径20″となる。いよいよ小望遠鏡で表面のようすが観測しやすくなってくるわけだ。肉眼ではさそり座の赤い1等星アンタレスをはるかにしのぐ不気味とも思えるほどの火星の赤い輝きが話題になることだろう。
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