2月20日 北日本でベスタ食 4大小惑星のうちで一番明るくなるベスタは、この冬はおうし座のヒヤデス星団の近くを東に向かって進んでいるが、そのベスタが2月20日の夜ふけ、北日本で上弦の月にかくされるところが見られる。このときのベスタの明るさは8等なので、星食としては暗い星の部類に入り、けっしてやさしい見ものとはいえないが、望遠鏡に高倍率をかけ観測すれば、この食のようすを見るのはそうむずかしくはないだろう。とくに上弦の月の暗い方からの潜入が観測しやすいといえよう。その他の地方ではベスタが月の南部をかすめて通りすぎるのがわかるはずなので、食されることとは関係なしに注目してみてほしい。ふつうの恒星ではこの暗さで注目されることは少ないが、今回は相手がベスタなのでやはり見ておきたい。 |
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