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 ●3月20日 東日本で土星食

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土星食の見え方

 昨年10月8日の未明、北日本で土星食が見られたのに続き、今年1月25日に主に西日本方面で土星食が起こっている。そして、またまた3月20日に土星食が関東より北の地方で見られる。しかも、今回は前二回のときとくらべ月が細く地球照もあざやかなので土星食としては最良の条件で見られるものといっていいだろう。とくに土星が月の南端の暗いふちに潜入し半分その姿が隠される接触となる地方では見ものとなろう。西日本では食にはならないものの、細い月と土星の接近のようすは見逃すことができない光景といえよう。

限界線地図 今回、土星食が見られる地域は、地図を参考にしてほしい(クリックで拡大)。とくに限界線付近では、土星が完全な食にならず、月の縁をかすめていく「接食」が見られるので、ビデオで撮影するのならここがねらい目だ。

 なお、土星食はここ数カ月の間に3回続いたが、今回の土星食を逃すと、次は2007年1月7日の北海道北部になってしまう。さらにその次は2024年までお預けになってしまうので、このチャンスを逃さないようにしよう。

  ●小惑星ベスタ食
  土星と小惑星ベスタがおうし座で大接近

ベスタ食

 それにすぐ続いて小惑星ベスタが月にかくされるので、これも見のがさないようにしたい。時間的にはごく接近して起こるので、早めにベスタの姿を見つけだしておく必要がある。ただし、ベスタの明るさが8.3等なので土星の衛星タイタンと同じくらいの明るさで、小さな望遠鏡ではいささかたよりない見え方だが、珍しい現象にはちがいないので土星の方ばかりに気をとられることなく注目してみてほしい。東京から西よりの地方ではベスタは月に食されることなく、すぐそばを通りすぎていくだけとなる。
 また、3月20日には土星とベスタが大接近していることになる。このようすは、その前後の日しばらくは楽しめるのでぜひ注目してみたい。土星の明るさは0.1等、ベスタは8.3等と光度差は大きいが、小惑星ベスタを見るには絶好のチャンスとなっている。

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 ■シミュレーション
  ステラプレイヤー・サンプル「土星食・ベスタ食」



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