4月1日　4月は、夕空に惑星がせいぞろい

　宵の明星の金星がいよいよ西の空で高度を上げてきて人目につくようになってきている。しかし、4月の夕方の西天は、水星、金星、火星、土星がおうし座のヒヤデス星団とプレアデス星団の近くでひとかたまりになっているからなんともにぎやかである。これほどのにぎわいは久しぶりで珍しいので西の低空まで視界のよく開けた場所でぜひしっかりながめることにしよう。惑星はどれも明るいがそれでも夕方の薄明の残るうちに見つけだすには双眼鏡くらいは用意した方がよいかもしれない。4月中旬の頃にはこれに細い月もやってきてならぶのでカメラの被写体としては絶好といえよう。こんな状態はほぼ4月中は続くので楽しめる期間はかなり長いことになる。惑星たちが位置を変えていくようすもよくわかり興味深いながめとなることだろう。