2004年6月12日 冥王星が衝

(説明図)

太陽系で最遠の惑星として知られる冥王星が、12日に地球から見て太陽の正反対の位置にやってきて、へび座で衝となる。しかし、見ごろの時期とは言え、冥王星の明るさはおよそ14等級で、見かけの大きさである視直径も0.1秒角とひじょうに小さく、とても小口径望遠鏡で見えるものではない。また、位置的にも天の川の中の微光星が多い領域にいるため、区別もつきにくいことから、公開天文台の大口径望遠鏡で見せてもらうのがよさそうだ。ちなみに最近では、冥王星は惑星というよりカイパーベルト天体(海王星軌道の外側に広がるリング状の領域の天体)だとする見方もある。