25日放送、国立天文台水沢が舞台のラジオドラマ「計算の神様」

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12月25日(月)、国立天文台水沢を舞台にしたラジオドラマがオンエアされます。計算係の女性にスポットをあてた「計算の神様」はどんな物語なのでしょうか。

【2023年12月6日 星ナビ編集部

紹介:梅本真由美(「星ナビ」2024年1月号より抜粋)

ラジオドラマ「計算の神様」は、岩手県水沢市の天文台にやってきた現代の悩めるポスドク天文学者が「風野又三郎」によって昭和初期にタイムスリップし、同地にあった緯度観測所の所長や「計算の神様」と呼ばれた計算係の女性に出会う、というストーリーです。

国立天文台水沢の前身である緯度観測所は、星の動きから地球の緯度変化を探る国際プロジェクトの拠点として1899年(明治32年)に設立されました。当時は地元の女学校や尋常高等小学校を卒業した10代の少女たちが計算係として採用され、国際的な研究を支えていました。その中に、正確さと速さで同僚から「計算の神様」と呼ばれた飯坂タミ子という女性がいます。

ドラマの物語はフィクションですが、タミ子をはじめとした実在の人物をモデルにした人々が登場します。主人公の永井初音は貫地谷しほりさん、飯坂タミ子は土村芳さん、観測所所長の池田徹郎を相島一之さんが演じます。学問や仕事に悩みながらも前進する若者の姿は、多くのリスナーの心に響くのではないでしょうか。岩手の美しい星空描写もあるそうなので、ますます期待が高まります。

水沢観測所の職員たち
水沢観測所の職員たち。前列向かっていちばん左が飯坂タミ子(馬場幸栄 国立天文台 蔵)

2023年で70年を迎えたIBC岩手放送の記念すべき開局日に特別番組として放送される。予告編も公開中

放送は岩手県内ですが、ラジオアプリradikoプレミアムなら県外でも聴くことができます。また、年明けから3月末までウェブサイトでも配信予定とのこと。特設サイトもチェックしながら、楽しみにオンエアを待ちましょう。

「星ナビ」2024年1月号でより詳しい紹介記事を掲載しています。

《IBC岩手放送開局70周年記念ラジオドラマ「計算の神様」》

■ 放送:
  • 2023年12月25日(月) 20:00~
■ 脚本・演出:
  • 詩森ろば
■ 制作協力:
  • 国立天文台水沢VLBI観測所/奥州宇宙遊学館/胆沢文化創造センター
■ 特設サイト:

〈関連リンク〉

  • [IBC岩手放送開局70周年記念ラジオドラマ「計算の神様」](https://www.ibc.co.jp/radio/keisannokamisama
  • 「星ナビ」2024年1月号 News Watch「研究者を主役に2つの時代を描く 国立天文台水沢が舞台の「計算の神様」」(より詳しい記事)