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月明かりの影響は思ったほどありませんでした。
月があるとAFでピント合わせができるので楽です。
眼視は7×50双眼鏡を使っても見えにくくなってきました。
カリフォルニア星雲との接近を撮影できてよかったです。
ホームズ彗星とカリフォルニア星雲の接近を、河口湖方面に遠征して撮影しました。
ホームズ彗星はほぼ円形で、淡い部分の視直径は約1.4度、中心部の濃い部分の視直径は30分弱です。濃い部分の左端の方が、小さい彗星のように見えますが、ここがホームズ彗星の核です。
肉眼で見てもよくわかりませんでしたが、小型双眼鏡による眼視で、彗星の姿を確認できました。
(1枚目)彗星の位置のバックグラウンドは20.4等星/□"と当地にしては、条件が厳しいものでした。積雪融雪で湿度が高かったこともあります。天頂付近のバックグラウンドは20.8等星/□"でまずまずでしたが、荒天で撮影できませんでした。双眼鏡で見て、彗星が確認できませんでした。
(2枚目)バックグラウンド20.4等星/□"。透明度が悪く、彗星の写りが良くなかったです。Φ60mmでかろうじて見えました。
約30cmの積雪があったため、観測所にたどり着くのに1時間(20m)あまり除雪で汗を掻きました。
眼視では全然見えませんでした。薄雲がかかるコンディションのせいかもしれませんが、芯がないという感じです。カリフォルニア星雲も眼視では見えませんし、なにかこうつかみどころがありません。
双眼鏡で簡単に見えましたが、風が強くて星が流れて肥大化しました。
240sec×16枚のコンポジットを予定していましたが、日没時3℃、撮影終了時-6℃と急激な気温変化のため4カット以降はピンボケ写真になってしまいました、残念(スーパーEDは気温にシビアです)。
だいぶ暗くなったホームズ彗星ですが、いまだに極めて大きいサイズを保っているのは驚きです。
(1枚目)撮影当日は強風でシーングが悪く、星像がふくらんでしまい軟調になりました。
(2枚目)カリフォルニア星雲との接近にニコンD300の改造が間に合いました。
バーストから4か月が経過し、すっかり淡くなってしまったホームズ彗星ですが、画像処理次第では、都市部からでも何とか撮影可能です。改造デジカメのおかげで、カリフォルニア星雲も写ってくれました。
撮影に使用したのは、1,580円で販売されている、星の手帖社の組立天体望遠鏡をベースにした自作鏡筒です。
安価な機器ですが、対物レンズは優秀で、miniBORG用レデューサーを併用すると、なかなかシャープな星像になります。
西側に光害があり、コントラストを上げられません。