天体画像ギャラリー > 2009年 > ルーリン(鹿林)彗星(C/2007 N3)ギャラリー > 1
現地は東空の光害がひどく、また当日は透明度も今ひとつでしたので画像処理に手こずりましたが、30〜40分角ほどのテールと、10〜15分角ほどのアンチテールが浮かび上がりました。ステラナビゲータでは彗星のコマと9〜10等の恒星が重なって見えることを示していますが、この画像からは恒星は判別できませんでした。
小型双眼鏡では集光の強い様相でよく見えます。両側に尾が伸びて、ちょっとした楕円銀河のように写りますね。もう少し高度が上がれば地上の光害から抜け出せるでしょう。
野辺山高原の気温-17℃でマツゲが凍る寒さの中、ルーリン彗星をゲットしました。
この冬一番の寒気流入と低空でシーングが最悪の状態で撮影しました。イオンテールと逆方向にアンチテールが伸びているのが描写できました(イオンテールよりアンチテールの方がしっかり写りました)。
また、8×56双眼鏡でギリギリ確認できました。薄明と低空を加味して7.5等と断定しました。
東西両方向に広がる淡いテイルが確認できます。自宅よりももっと空の状態の良い場所で撮影したくなってきました。
(「月と黄道光と南十字」の)撮影後、鹿林(ルーリン)がいたことに気づき、画像を拡大してみましたら、15mmフィッシュアイでもなんとか写っていました。
東天に姿を現したルーリン彗星を狙いました。太陽方向に向かって伸びるアンチテイルがハッキリ認められます。(ダストリッチなのかな?)期待通りの立派な彗星になりそうな予感…?
5時前に起きるつもりでしたが、目が覚めたのが5時半。急いで135mmレンズを装着し、三脚に固定。赤道儀を出す余裕なく露光1.6秒の固定撮影です。
低空に雲がありましたが、さそり座βがギリギリ見えていたためファインダーにβをとらえ、レンズの画角と彗星の位置から推測でカメラの向きを決めました。大変見難いですが、ぼんやりと淡く彗星が確認できます。
もう少し早い時間帯に、もう少し露出すれば、もっと彗星らしい姿になったかもしれません。空が明るい川崎で、薄明の中、さらに低空と悪条件が重なってますが、なんとかLulin捉えました。2月下旬にどれだけ明るくなるか!?とても楽しみです。
明け方低く見えるようになって、3回目の挑戦で漸く捉えられました。低空で大気吸収が大きいので、光度が正確には測れませんでした。
来年2009年2月下旬に4等級になるのではないかと期待されている彗星です。マクノート彗星の直ぐ上に輝いており、軽いランデブー状態でした。すでに右上に尾がある様に見えますので、最接近時が楽しみです。