11/29暴風の天城高原で友人の小林氏と共同で撮影からの3rdリリースです。12/8に掲載していただいた「FC-50によるM42」は未改造のX2での撮影でしたが、この画像は同じ時間帯でフィルター換装してあるSEO-COOLED X2(LT)に200mm望遠を付けて撮影しています。8コマをコンポジットして画像処理を進めていくと、M42の周りに充満しているガスが浮び上がってきます。
「普通の強調処理(左)」と「極端な強調処理(右)」を並べてみました。最下端に写っているのはバーナードループの南側の一部と思われますが、この画像では右下にガスの境界がある事がわかります。「ステラナビゲータ Ver.8」でチェックすると、この境界線は銀緯 -20.5度位に対応しているようで、この境界より低銀緯ではガスが少なく、背後の恒星がよく見えています。
暴風の影響もあって、コンポジットに使用した画像は「良いガイド」ばかりではなかったのですが、ステライメージVer.6は「自動でちゃんと」コンポジットしてくれるので助かります。また35mmフィルム用のレンズを開放F2.8からF4に絞って使っているからか、ノートリミングですが周辺減光は気にならなかったので特に補正はしていません。