秋の星空を楽しもう
星雲・星団を見よう!
アンドロメダ銀河 M31・M32・M110
アンドロメダ大銀河M31は、日本から見える銀河としては最大のもので、天文ファンのみならず広く一般に知られている有名な天体です。
M31の広がりは満月を横に5つ並べたほどもあり、肉眼でもはっきり見える明るさを持った銀河の王様です。そのM31に寄り添うように見える伴銀河がM32とM110です。
M33
アンドロメダ座の隣の小さな星座であるさんかく座は、このM33のおかげで良く知られています。
M33はM31に近い銀河で、その広がりは満月の倍ほどもある非常に立派なものです。特に写真では大きく広がった2本の腕が非常に見事に写り、我々の銀河系を上から見たらこのM33のように見えるだろうと言われています。しかし、明るく大きいという数値データから期待して望遠鏡をのぞくと、予想外に淡くとらえどころのないイメージにがっかりします。
二重星団 NGC869・NGC884
ペルセウス座にある2つの散開星団。天の川の中に、どちらも見かけの大きさが満月と同じくらいの2つの散開星団が寄りそって浮かんでいます。西の方をh(NGC869、写真右方)、東の方をχ(NGC 884、写真左方)、2つあわせてh-χ(エイチ・カイ)と呼びます。
空の状態のよいところでは、肉眼でも確認でき、双眼鏡で見ると、すばらしい眺めになります。さらに望遠鏡で2つの星団を比べてみると、hの方がχより少し明るく見えること、χの方にはオレンジ色の星が混じっていることなどがわかります。
らせん状星雲 NGC7293
みずがめ座にある惑星状星雲。大きさは満月の2分の1程度にも達し、見かけの大きさが最大の惑星状星雲です。
とはいえ淡いので、実物を見るにはよく澄んだ暗い空であることが必須です。さらに、円形に広がった姿を見るには中口径の望遠鏡の低倍率が必要です。写真では、らせんを描くように写ることから、「らせん状星雲」と呼ばれています。
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