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分裂した彗星を見よう!〜73P/シュワスマン・ワハマン

どのように見える?

核ごとの見え方

 核がいくつにも分裂しているシュワスマン・ワハマン彗星ですが、どの核がどのように見えるのでしょうか。

 一番明るいのが、彗星の本体でもあるC核です。順調に明るくなれば、3.5等にまでなると予測されています。ちょうど、去年の1月に接近したマックホルツ彗星と同じくらいの明るさですが、地球に非常に近い分、広がって見えるので3等級の恒星を見るようにはいきません。とはいえ、光害の少ない空で観察できるならぜひとも肉眼で挑戦したいところです。

 次に明るいのがB核で、予測される最大光度は5.5等。肉眼で見るのは厳しいものの、双眼鏡や小型望遠鏡の格好のターゲットとなるでしょう。もう1つ、8.5等まで明るくなると予測されているG核をあわせた3つの核が、双眼鏡を使って手軽に観察できる核です。

 この3つ以外の核は、直接見ようとするより写真で撮影した方がよいでしょう。詳しくは、位置推算表やステラナビゲータをご利用ください。

星図

星図の作成にはステラナビゲータ Ver.7を使用しています。

全天図(クリックで拡大)

2006年4月30日2時の星空 2006年5月5日2時の星空 2006年5月10日2時の星空 2006年5月15日2時の星空