冬の星空を楽しもう
2006〜2007年この冬のポイント
2007年1月4日 しぶんぎ座流星群が極大
毎年恒例の天文現象の最初のものとして紹介されるのが、三大流星群の1つ、しぶんぎ座流星群だ。今年のしぶんぎ座流星群は、満月の明るい光があるうえ、ピークが夜明け後の1月4日9時ごろと予想されており、条件は良くない。とはいえ、年初めの現象として注目してみたい。
ステラナビゲータ Ver.8で実際の星空の動きがご覧いただけます。snsファイル[しぶんぎ座流星群が極大.sns]
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2007年1月7日 土星と月が大接近、北海道北部で明け方に土星食
2月11日に衝となる土星は、20時ごろには昇ってきて観望の絶好期をむかえている。この土星が、1月7日の明け方に月と大接近し、北海道の北部では土星が月に隠される土星食が見られる。望遠鏡を使えば、環や衛星タイタンも眺められるだろう。稚内での潜入時刻は4時13分、出現時刻は4時33分である。
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2007年3月4日 月食(西日本方面)
3月4日の夜明け前、月が欠けたまま西へと沈んでいく月食が西日本方面で見られる。ヨーロッパ方面では好条件の皆既月食として見られるのだが、日本では中国地方より西の地域でしか見られず、食の開始時点での地平高度も低く、しかも現象の途中で月没となってしまうということで、条件はよくない。しかし、こういう難しい現象を観測してみるのもまた、楽しみといえるかもしれない。本影食の開始は6時30分である。
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2007年3月19日 部分日食(日本海側)
3月19日の昼ごろ、食分の小さな部分日食が日本海側の地方(中国地方以西、石川、北東北、北海道)で見られる。もっとも大きく欠ける長崎県の対馬付近でも10パーセントしか欠けないので、大注目の現象というほどではないが、日食を見られる機会はそう多くはないので、チャンスのある方は観測やスケッチ、ビデオ撮影などに挑戦してみてはいかがだろうか。福岡での食の開始は11時0分、欠け具合が最大となるのは11時28分、終了は11時56分である。なお、2年後の2009年7月22日には奄美大島付近で皆既日食が見られる。
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