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2015年 初日の出

天文ファンにとって、日の出は観測の終了を告げる恨めしいものかもしれません。しかし、一年の始まりを告げる「初日の出」となれば別でしょう。冷え込んだ明け方の空気の中、太陽光の暖かさを実感できる一瞬は、とても気持ちの良いものです。

東京の初日の出は午前6時49分です。元旦から早起きして、新年への思いを新たにしたり、風景の美しいところへ出かけて初日の出の写真を撮影したりしてみてはいかがでしょうか。

元旦は空を眺めよう

初日の出の時刻

国内の主な場所での初日の出時刻は以下のとおりです(場所の違いなどにより、1分程度の差がある可能性があります)。

参照:天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」

場所 時刻
札幌7時04分
仙台6時52分
新潟6時59分
東京6時49分
場所 時刻
名古屋 6時59分
大阪 7時04分
福岡 7時22分
那覇 7時15分
場所 時刻
南鳥島 5時27分
富士山山頂 6時42分
犬吠埼 6時46分

アプリで調べる初日の出の時刻

iOSアプリ「アストロガイド2015」では、設定した場所での日の出時刻がわかります。GPSと連動しての設定もできるので、初日の出遠征に便利!

太陽と月の出没時刻がわかる「日めくり」だけでなく、詳しい天文カレンダー、流星群や月食など注目イベントの解説など、日々の星空の見どころをいつでもチェックできるアプリです。1年の計は元旦にあり。早速ダウンロードして、1年の星見ライフを展望してみませんか。

ご購入は「App Store」で

冊子やビデオ、PCソフトで1年の星空の見どころを徹底解説する盛りだくさんの「アストロガイド 星空年鑑 2015」は、ムック版、電子版でも好評発売中。

アストロアーツの「日の出・日の入り」のページでは、全国各地の日の出時刻を計算することができます。初日の出の時刻を確かめてみましょう。

iOSアプリ「アストロガイド2015」

夜明け前の星

初日の出は午前7時前後ですが、できればもう少し早いうちから空を眺めてみましょう。西の空には木星、空の高いところには北斗七星からの春の大曲線、そして春の大三角も見えています。

低いところまで開けた場所なら、南東の空の低いところに土星やさそり座の1等星アンタレスも見られます。こちらは観察できたなら新年早々ラッキー、と言えるかもしれませんね。

夜明け前の星空

日の出の豆知識

  • 日の出とは、太陽の上端が見かけ上地平線(または水平線)に一致した時刻を指します(日の入りも同様です)。
  • 地平線近くの太陽は、大気の影響(大気差)で実際よりも浮き上がって見えます。このため、実際にはまだ地平線の下にある太陽が、大気の影響がないと考えた場合と比較して4分ほど早く「日の出」をむかえます。
  • 日本でもっとも早く初日の出が見られるのは、日本の東端である「南鳥島」で5時27分です。本州では「富士山山頂」(6時42分)、平地に限れば千葉県の「犬吠埼」(6時46分)になります。なお、日の出のもっとも早い場所は季節によって変わります。
  • 一方、日本の西端である「与那国島」の初日の出は7時32分で、日本の東西で実に2時間以上の差があることになります。
  • 日の出の時刻は、標高が高いほど早くなります。また当然ながら、日が昇ってくる方向に山やビルがあればそれだけ遅くなります。

ソフトやアプリで初日の出をシミュレーション

日の出の方向も星座の名前も、星座早見アプリでカンタンチェック

手軽に初日の出の時刻や方向を知りたいときには、とくにモバイルツールが便利。スマートフォンの電子コンパス・GPSと連動して、端末を向けた方向の空を画面にシミュレーション表示します。

夜明け前の空で星を探すのも簡単。さらに地平線の下にある天体も表示できるので、暗いうちに太陽がどの方向から昇ってくるのかを簡単に把握できます。

星座早見アプリ

iPhone用「iステラ」でシミュレーション

写真撮影にも便利な定番ソフト「ステラナビゲータ」

天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」は、とくに写真を撮影しようという方におすすめです。

ステラナビゲータは、大気による浮き上がりの影響も含めて太陽の位置を正確に再現できます。さらに、周辺の地形から地平線を計算したり手持ちの機材による撮影範囲を調べたりといった、高度なシミュレーションも可能です。

富士山の裾野から初日の出。地上風景を半透明で表示し、写野角も表示