『しし座流星群 '99』

ヨーロッパで大出現
日本でも19日未明にピーク

 11月18日頃に出現が予測されていた「しし座流星群」は、18日世界時2時頃をピークとして、ヨーロッパを中心に、1時間あたり数1000個にのぼる大規模な出現を見せました。 1966年にアメリカで観測されて以来33年ぶりの大出現に、流星観測者は興奮に包まれました。
 日本では、11月18日の夜明け前がもっとも好条件と見込まれていましたが、その期間、日本は大部分が雲に覆われ、わずかに晴れた北海道東部で1時間に10個程度の流星が観測された他は、雲の切れ間から数個を観測したにとどまりました。それでも、翌19日未明は好天に恵まれ、3時前後に、各地から1時間に100個程度の「しし座流星群」の流星が観測されました。
 しし座流星群の画像や観測報告をまとめました。アストロアーツでは12月20日までしし座流星群フォトコンテストも実施していますので奮ってご応募ください。

『しし座流星群 '99』

アメリカ・ネバダ州で観測された
しし座流星群(画像クリックで拡大)
LIVE! Leonids 99による観測より

アメリカ・ネバダにて現地時間18日03:20〜04:50(日本時間18日20:20〜21:50)に撮影した複数の画面を合成。下の線でつないでいるのが右を向いたしし座、上は北斗七星です。あなたは何個の流星を数えられますか? なお中心から右下にのびている長い光跡は人工衛星です(ライブチームの解説より)

しし座流星群フォトコンテスト募集
1999年しし座流星群ギャラリー

1998年しし座流星群ギャラリー

しし座流星群リンク(観測報告など)
「しし座流星群」ヨーロッパで大出現(国立天文台ニュース)



■1999年しし座流星群関連ページ

 毎年11月18日ごろに極大となる「しし座流星群」。
 昨年(1998年)は大出現が期待され、マスコミでも大きく取り上げられて、世間はちょっとした「しし座流星群フィーバー」となった。各地の観測適地には多くの人が詰めかけ、このイベントをきっかけに星空に親しむようになった人も多いようだ。残念ながら、日本では1時間当たり数千から数万個といった大出現にはならなかったが、明るい流星が数多く流れ、大火球も出現するなど、なかなか活発な出現状況であった。世界的には、中東からヨーロッパで1時間当たり最大300個もの流星の乱舞が観測されている。
 そして、今年1999年も引き続き大出現が期待される年である。これは、歴史的にみて約33年ごとにしし座流星雨が観測されているからで、前回のアメリカの大出現は1966年のこと。つまり昨年に引き続き、1999年もそのチャンスが大いにあるということだ。
 期待される「しし座流星群」についてQ&A形式でまとめてみよう。

マンガ版「しし座流星群観測ガイド」

■「しし座流星群観測ガイド」
 ▼いつ?どこに?流星が流れる?
 ▼どこ?に行けば流星が見える?
 ▼どうやって?流星を見る?撮影する?

■「しし座流星群アラカルト」
 ▼なぜ?99年に流星が大出現?
 ▼なぜ?しし座から流星が飛び出す?
 ▼はたして何個?の流星が飛ぶのか?

ちょっと寄り道(11月17日の星空の楽しみ方)
しし座流星群気象情報(天気予想)
しし座流星群イベント情報(各地のイベント)



■安全に楽しく流星を見るために

流星観測は、深夜、暗いところで、長時間かかり、しかも眠気を伴うので、安全性などに充分注意し、また、他人に迷惑をかけないように気を配りましょう。

●絶対に車道で観測しないこと

 深夜、車はかえって高速で走っているものです。
 実際に事故も起こっています。絶対に車道へ出ないでください。

●海岸では満潮に気を付けること

 水没や取り残されの危険があります。高波にも注意しましょう。

●危険な場所は避けること

 足下の確かなところを選び、単独行動は避けましょう。
 屋根の上や高所に昇ることも止めましょう。

●たき火はしないこと

 この季節はかなり乾燥しており、火事の危険があります。
 また、たき火の明るさは、流星観測に逆効果です。

●防寒に気を配ること

 長時間の観測で、しかも明け方は相当冷え込むので、周到な準備が必要です。

●マナーを守ること

 大騒ぎしないことや帰りの後始末など、ルールを守りましょう。

●不測の事態に備えておくこと

 天候の急変や、万一の際の連絡方法など、対処を事前に検討しておきましょう。



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