2004年9月29日 小惑星トータチスが地球に最接近

(説明図)

地球軌道のすぐ内側に近日点をもつ小惑星4179番トータチスが、29日に地球に最接近する。トータチスは1989年に発見された連星小惑星で、発見当時から地球に大接近して衝突の可能性があると騒がれてきたいわく付きの天体。もちろん、衝突するほど接近することはなく、このところほぼ4年に1回の割合で地球への接近をくりかえしている。

今回の最接近距離は0.0104天文単位とかなり地球に近いが、トータチスの明るさは9等級なので観測には望遠鏡が必要となる。しかも、最接近時は南半球のケンタウルス座にいるので日本からは見られない。しかし、望遠鏡の視野の中で、速いスピードで南半球の星空をかけぬけていくようすは、興味深い。

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