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昨年は、ふたご座の中ほどにいた土星は、この冬は少し東よりに移動し、ふたご座のカストルとポルックスの南よりでほぼ等間隔に並び仲良し三兄弟といったイメージで見えている。1月14日が衝なので、1月からしばらくの間は観望の絶好期が続くことになり、あの神秘的でチャーミングな姿を楽しむことができる。土星環はおよそ30年で環の南面と北面をわれわれの方向に向けて見せてくれるが、今見えているのは南面の方で、少し傾きが戻りつつあるとはいえ、大きく開いて見やすくなっている。その開いた環で注目したいのは、カッシーニの空隙とよばれる黒いスジ模様で、これは小さな望遠鏡でも認めることができるものだ。カッシーニ探査機で話題の衛星タイタンも8等級なので小望遠鏡で見ることができる。