Location:

2005年8月9日 海王星が衝

(説明図)
ステラナビゲータ Ver.7 で作成

海王星の星空の中での動きはゆっくりで、この夏も昨年と同じくやぎ座の逆三角形の北の辺りを移動中だ。その海王星が8月9日に太陽の真反対側にやってきて衝となり観望の絶好期となっている。海王星の明るさは7.8等なので明るいとはいえないが、双眼鏡でもその姿は楽に見えるので、見るだけなら難しい対象というわけではない。しかし、その青緑がかった円盤像を見るためには、好シーイングのとき高倍率にして見なければならない。視直径がごく小さく、そうして見ても表面に模様らしいものは見えない。

海王星はこのころ、やぎ座の逆三角形の北よりの中ほどにあるθ星のすぐ北を移動しているので、θ星を目印にすればその姿は双眼鏡でも見つけられる。

θ星との最接近は10月26日のことで、1度まで近づく。θ星が4.1等星なので、7.9等の海王星の方がずっと淡く注意深く見る必要がありそうだ。海王星はθ星との位置関係から移動を確認するのがよいだろう。海王星にはごく細く暗い環が見つかっているが、これは望遠鏡で見ることはできない。