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2005年9月1日 天王星が衝

(説明図)
ステラナビゲータ Ver.7 で作成

みずがめ座の中ほどまで移動している天王星が、9月1日に太陽の真反対側にやってきて衝となる。天王星の明るさは5.8等なので双眼鏡ならもちろん簡単にその姿をとらえることができるが、夜空の暗く澄んだ場所でなら肉眼でもその淡い姿を見ることができるかもしれない。このあたりには星があまりないので、星図と見くらべながら注目すれば肉眼での検出も可能だろう。

このころの天王星は、みずがめ座のほぼ中央のあたりに見えているので、みずがめ座の位置さえつかめれば天王星の概略位置はわかりやすいが、都会地ではそのみずがめ座の淡い星が見えにくいので少々やっかいかもしれない。そんなときにはみずがめ座の水瓶の部分に4個の星がひとかたまりになっているのを双眼鏡の視野に入れ、そこからみなみのうお座の1等星フォーマルハウトの方へ南に視野を下げてくればよいだろう。天王星の明るさは5.8等なので双眼鏡を使えば町の中でもその姿は案外見つけやすい。天王星が正中するのは9月上旬で23時15分(東京)ごろとなっている。

一方で海王星が、やぎ座のθ星の近くで7.8等の明るさとなっている。こちらも双眼鏡で見えるので、どちらも一度に見てしまっておくのがよいだろう。天王星と海王星の間隔は少しずつ開いてきているので標準レンズで同一画面内に写し撮るのは難しくなりつつある。

天王星の視直径は3.7秒角、海王星は2.3秒角とごく小さく、その円盤像を確かめるには、望遠鏡で高倍率をかけて見る必要がある。加えて、好シーイングの夜をのがさないようにすることもポイントだ。なお、天王星には環が見つかっているが、残念ながらこれは望遠鏡では見ることができない。