2005年12月14日 小惑星ベスタがエスキモー星雲に接近
ステラナビゲータ Ver.7 で作成
四大小惑星の1つで、一番明るくなるベスタは、今年中には衝がなく話題になることもなかったが、2006年1月早々の6日に衝となり6等台の明るさでふたご座を移動していくのが見られる。このため、12月1日には7.1等、16日には6.8等、26日には6.6等とどんどん見やすくなってくる。もちろん肉眼ではムリだが、双眼鏡なら都会の夜空でさえ簡単に見つけだせることだろう。
そのベスタが、ふたご座を移動中の12月14日にエスキモー星雲の愛称で親しまれているNGC 2392に接近する。最接近となるのは14日午前8時で、わずか11分角(満月の3分の1ほど)まで近づく。あいにく満月直前の大きな月があるが、12月14日未明の月没は東京で5時11分で、まだ薄明が始まる前であり、ふたご座もまだ高く見えている。ベスタが6.8等と明るくNGC 2392も8.3等の明るい惑星状星雲なので、望遠鏡の低倍率で楽しめそうだ。