2016年4月 火星とアンタレスが接近
深夜、南東の空に昇ってくるさそり座の1等星アンタレスの近くに火星が見えている。アンタレスという名前は「火星に対抗するもの」という言葉に由来するが、その名のとおりに2つの星が明るさや赤さを競い合っているように見えて面白い。間隔が最も小さくなるのは4月27日。その後は火星がアンタレスから離れていくが、6月下旬を境に再び近づき始め、8月下旬に今回よりもさらに接近する。
5月末に地球に最接近する火星は現在、地球との距離をぐんぐん縮めているところで、明るさもどんどん増している。中旬にはマイナス1等級を越え、よく目立つだろう。また、2つの星の左に見えている土星にも注目しよう。
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