PENTAX K-1、K-1 Mark II 用「天体写真アシスト」機能をリコーイメージングが発表

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リコーイメージングが、PENTAX K-1および、K-1 Mark II用の有償サービスの第二弾として、プレミアム機能「天体写真アシスト」の提供を開始した。

【2024年7月27日 星ナビ編集部

リコーイメージングは、デジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-1」、「PENTAX K-1 Mark II」、「J Limited 01」のユーザーが有償でアクティベーションキーを購入することで利用できる「プレミアム機能」の第一弾「Grad ND」(2022年10月リリース)に続いて、7月25日より第二段「天体写真アシスト」の提供を開始した。

「天体写真アシスト」は、天体写真撮影時にピント合わせを自動で行える「星AF」、手動のピント合わせをアシストする「リモコンフォーカス微動」、撮影された天体写真をカメラ内で仕上げることができる「天体画像処理」の3つの機能をパッケージングした機能拡張ファームウェアだ。

7月25日付けで公開された最新の機能拡張FWにアップデートして、カメラのシリアル番号等の個体情報を元に発行される「アクティベーションキー」をリコーイメージングストアから購入することで利用できる。

PENTAX Mark II
「天体写真アシスト」対応3機種のうちの1つ「PENTAX K-1 Mark II」(提供:リコーイメージング株式会社、以下同)

■ 発売概要
  • 発売日:2024年7月25日
  • 販売価格:10,000円(税別)
  • 販売:公式直販ストア「リコーイメージングストア
  • 対象機種:PENTAX K-1、PENTAX K-1 Mark II、J Limited 01

限定機能のメニュー画面
限定機能のメニュー画面

天体写真アシストの機能

■ 星AF

天体写真撮影時の星にピント合わせを自動で行う機能。通常、天体写真でピントを合わせるときは、ピント合わせをしやすい星で一度ピントを合わせた後、撮影したい構図に調整するが、星AFでは、最初から撮影したい構図を決めて、カメラでAF操作をするだけでピントを合わせることができる。(※AFに時間を要するため、カメラが動かないように三脚に固定、セルフタイマーや別売のリモコン、ケーブルスイッチ(CS-205)を使用のこと)

  • オートフォーカスレンズにのみ対応。
  • LVモードでのみ使用可能。
  • 周囲が明るい状態(光害が多い状態など)や肉眼で星が見えない状態などではピントが合わないことがある。

コントラストAFの選択画面など
コントラストAFの選択画面(左)、星AFモード時の画面(中央)、星AFモードでピントを合わせている間、拡大表示されるAFエリア(右)。画像クリックで拡大表示

■ リモコンフォーカス微動

天体写真撮影時やマクロ撮影など、直接レンズにふれると微妙なピント合わせが難しい場合に、リモコンを使用して、レンズやカメラにふれずにフォーカスを微動させることができる機能。寒冷地での手袋を着用したときなど細かい作業が難しいときなどにも活用できる。

  • オートフォーカスレンズにのみ対応。
  • 別売の防水リモートコントロール 「O-RC1」 が必要。

リモコンフォーカス微動の選択画面と防水リモートコントロール 「O-RC1」
リモコンフォーカス微動の選択画面(左)、防水リモートコントロール 「O-RC1」(右)

■ 天体画像処理

撮影した天体写真をカメラ内で、天体写真に適した画像処理で調整できる機能。カメラ内で簡単にシェーディング補正、被り補正、背景の暗さ、星の明るさ、天体明瞭度、フリンジ補正を調整できる。(※対応機種で撮影したRAW、JPEG画像が対象。「天体写真アシスト」購入前の対応機種で撮影した画像でも使用可)

Apollo-M MAX PRO
画像処理機能

Apollo-M MAX PRO
「天体画像処理」の補正前(左)と補正後(右)の比較例。画像クリックで拡大表示

補正後の画像に施されたパラメータ処理

シェーディング補正
  • 強度:7、補正位置:1
被り補正
  • 補正量R:15、補正量G:15、補正量B:13、角度:350度、明部強度:5、被りコントラスト:-2
背景の暗さ
  • 度合:9
星の明るさ
  • 度合:2
天体明瞭度
  • 度合:2
フリンジ補正
  • フリンジ色1:マゼンタ、 フリンジ色1の強度:2

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