H-IIAロケット49号機打ち上げ成功、情報収集衛星を搭載
【2024年9月26日 三菱重工業】
9月26日午後2時24分20秒、情報収集衛星「レーダ8号機」を搭載したH-IIAロケット49号機が鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。ロケットは順調に飛行し、2時44分ごろに衛星が正常に分離されたことが確認され、打ち上げは成功した。打ち上げは当初1日に予定されていたが、悪天候の影響を受け2度延期していた。
日本の情報収集衛星は、「光学衛星」と「レーダー衛星」の2種類から構成され、安全保障や大規模災害等への対応といった危機管理に必要な情報を収集することを目的としている。光学衛星は光学センサーを使って地表を細かく撮影できるが、夜間や雲があると観測ができない。一方、レーダー衛星は電波を使うため、解像度はそれほど高くないが時間帯や天候に左右されず観測ができる。
光学衛星とレーダー衛星それぞれ2機ずつの計4機体制での運用を維持することで、日本周辺をはじめとする各地を安定的、継続的な監視・観測が行われている。現在は、設計寿命を超えて稼動している衛星や予備機を含めると、光学衛星4機、レーダー衛星5機が運用されている。
今回の成功で、H-IIAロケットの打ち上げは42機連続成功となった。H-IIAロケットの運用は、今年度内に予定されている次の50号機でいよいよ最後となる。
〈参照〉
- 三菱重工業株式会社:
- H-IIAロケット49号機による情報収集衛レーダ8号機の打上げ結果について(9月26日)
- H-IIAロケット49号機による情報収集衛星レーダ8号機の打上げ時刻および打上げ時間帯について(9月24日)
- H-IIAロケット49号機による情報収集衛星レーダ8号機の打上げ延期について(9月23日)
- H-IIAロケット49号機による情報収集衛星レーダ8号機の打上げについて(9月23日)
- H-IIAロケット49号機による情報収集衛星レーダ8号機の打上げ中止について(9月16日)
- H-IIAロケット49号機による情報収集衛星レーダ8号機の打上げ延期について(9月9日)
- H-IIAロケット49号機の打上げについて(7月16日)
- MHI Launch Service(三菱重工 | MHI 打上げ輸送サービス)X(@MHI_LS):
- NVS(ネコビデオ ビジュアル ソリューションズ)YouTubeチャンネル:
〈関連リンク〉
- 内閣衛星情報センター:情報収集衛星の概要
- 三菱重工 | MHI 打上げ輸送サービス X:@MHI_LS
- 内閣官房
- JAXA 宇宙輸送技術部門
- 探検された天の世界 - Celestial Worlds Explored(鳥嶋真也):H-IIAロケット49号機、9月11日打ち上げ 情報収集衛星「レーダー8号機」を搭載
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