エクリプスナビゲータ Ver.2.5用 3月20日北大西洋~北極海皆既の月縁あり日食要素をリリース

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今年3月20日に北大西洋から北極海にかけて見られる皆既日食を、日食シミュレーションソフト「エクリプスナビゲータ Ver.2.5」で月縁の形状を補正して正確に再現するための日食要素を無償公開しました。

【2015年1月15日 アストロアーツ

今年3月20日に北大西洋から北極海にかけて見られる皆既日食は、グリーンランドの南方約700kmの北大西洋上で始まり、アイスランドとイギリスの間を抜けるように進み、フェロー諸島を通過します。さらに皆既帯はノルウェー海を北上し、スバールバル諸島に達します。スピッツベルゲン島のロングイェールビーンでは、現地時刻の11時12分ごろ(日本時間19時12分ごろ)に継続時間2分28秒の皆既食となります。スバールバル諸島を通過した皆既帯は北極海を北上し、北極点付近まで続きます。

また、北アフリカからヨーロッパ全土、ロシアなど広い範囲で部分食が見られます。

「エクリプスナビゲータ Ver.2.5」は、国立天文台またはNASAが公開している最新の日食要素(ベッセル要素)を用いて食の計算を行います。月縁の形状の影響を補正する機能も搭載され、接触時刻を高い精度で計算したりダイヤモンドリングのようすを正確にシミュレーションしたりできます。

「エクリプスナビゲータ Ver.2.5」で皆既日食を多角的にシミュレーション
日食帯地図や時刻表、天空表示、連続表示などによって、多角的に日食現象をシミュレーション。クリックで拡大

以下の手順でデータの更新を行ってください。データ更新の方法などに関してご不明な点は、製品サポート お問い合わせフォームよりご連絡ください。

※ 今回公開した日食要素は国立天文台の相馬充氏によるもので、日本の月探査機「かぐや」の地形データを使って計算した月縁の形状を含んでいます。

〈最新の「アップデータ」のインストール〉

ご注意:データ更新の前に、必ず最新の「アップデータ」をダウンロードの上、インストールしておいてください。バージョンが2.5bより古いと、追加した日食要素が表示されません。

アップデートが完了していれば、「ヘルプ」メニュー→「エクリプスナビゲータについて」から表示される「バージョン情報」ウィンドウに「(2.5bアップデータ)」と表示されます。

〈データの更新〉

「データ更新」ダイアログ
「データ更新」ダイアログで日食要素を選び、更新

+ エクリプスナビゲータを起動し、「設定」メニュー→「データ更新」を選択します + 「データ更新」ダイアログで、 「2015.03.20 北大西洋・スバールバル諸島・北極海皆既日食」「 2015.03.20 北大西洋・スバールバル諸島・北極海皆既日食(月縁あり)」「2015.03.20 北大西洋・スバールバル諸島・北極海皆既日食(月縁あり・スバールバル諸島用)」のチェックをオンにして更新を行ってください + 「日食要素」メニューに各日食要素が新しく追加されますので、観測地に合わせていずれかを選んでお使いください

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