金星が東方最大離角
日の入り後の西の空でひときわ目立つ金星が、6月7日に太陽からもっとも離れて東方最大離角となる。マイナス4等の輝きは、まさに「宵の明星」というにふさわしい。左上にはマイナス2等の木星も見える。13日前後には、金星とかに座のプレセペ星団が大接近する。双眼鏡で見ると見ごたえがあり美しい眺めとなりそうだ。
地球の内側を公転する水星や金星は、太陽の反対側に来ることはないので、決して真夜中には見えない。空の中での位置が太陽から大きく離れることがなく、見える時は必ず日没後の西の空か、日の出前の東の空となる。
今回のように太陽からもっとも東側に離れるときを「東方最大離角」と呼び、この日の前後は日没後に観測しやすい。反対に太陽から西側に離れる「西方最大離角」のときは、日の出前の東の空で観測しやすくなる。
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