天体画像ギャラリー > 2009年 > ルーリン(鹿林)彗星(C/2007 N3)ギャラリー > 5
今月初旬と比べるとだいぶ移動が速くなってきましたが、初めての彗星核追尾がうまくいきました。
反転画像のほうには尾が見やすいようにローテーショナル・グラディエント処理をかけています。
(1枚目)透明度がやや悪く、雲も時々通過する天気でした。彗星のコマは明るく大きくなっているようですが、尾は長くは写りません。
(2枚目)彗星コマと尾は、串団子のようですね。
彗星はきれいだけど、もう少し暖かい環境で観たいです。
地球に接近して2月下旬に4等級の肉眼彗星になると期待されているルーリン彗星を撮影しました。サソリ座の頭部付近にいて,すぐに彗星と分かり見つけやすかったです。高感度(ISO6400)で、三脚固定での撮影です。高感度でもコンポジットをするとノイズが目立たなくなります。私の天体写真の撮影スタイルが大きく変わりました。
少し早起きして撮影しました。視直径も大きくなり、見栄えもしてきました。尾がもう少しはっきりしているとさらによかったんですが。右下に8.6等の球状星団が写っています。
6等台と明るくなったルーリン彗星はさそり座からてんびん座へと動き、明け方の空高く見やすくなってきました。この日は透明度も良く房総も-2度まで気温がさがりました。
(1枚目)テールの成長は半ばあきらめておりましたが、カメラモニターを拡大表示したらビックリ!!!。何と糸のように細いイオンテールが画角をはみ出さんばかりに…。これだから彗星は目が離せません。
(2枚目)通常処理では一本のイオンテールしか認められませんでしたが、強処理ー拡大すると複数のテールが出ているように思われました。
(1枚目)C9.25×90では、淡いテイルが出ている様子が眼視観望で確認できました。日増しに明るくなるので面白いです。
(2枚目)100mmでの小さなイメージでもテイルが確認できます。
(3枚目)彗星核追尾に使っていたガイド鏡でそのまま撮像してみました。薄明が始まって結構空が明るくなっていましたが意外に良く写りました。もう少しコンポジット枚数を増やしたかったのですが、背景が明るくなりすぎてタイムアウトでした。