天体画像ギャラリー > 2009年 > ルーリン(鹿林)彗星(C/2007 N3)ギャラリー > 8
透明度がひじょうに良かったので、すぐ傍に下弦の月が輝いていましたが良く写りました。双眼鏡でも良く見えて11日より2回り位大きくなっているように感じました。
ダストテイルが明るく伸びているようです。
自宅マンション駐車場から撮影したルーリン彗星です。スピカ近傍に位置していたので肉眼で見えるかどうか注視しましたが、肉眼では確認できませんでした。
8×56双眼鏡での光度見積もりは5.0等といったところでしょうか、下弦の月明かりがありましたがコマの視直径が大きくなった印象があります。
満月前後の月明かりの下でのルーリン彗星です。背景がかなり明るかったのですが、ISO感度を落として多枚数コンポジットによりS/Nを稼ぎました。かろうじて淡いテイルが描写できた感じです。やはり月明かりは明るいですね。
薄い霧が発生し、透明度が悪い中での撮影となりました。
満月直後で彗星の撮影条件としてはあまり良くはありませんでした。感度設定と露出時間の組み合わせではこれが限界で、60秒以上の露出はのきなみオーバー、逆に感度設定を低くしたものではアンダーでコマの様子が分かりませんでした。
事前にアンチテールが伸びているという情報もありましたが、今回の条件では撮影する事はできませんでした。
しかしコマの周辺部分に画像処理を加えた場合、コマからほぼ東西方向に尾が広がっている様子は僅かながら記録されている事が確認できました。
ルーリン彗星は移動方向にイオンテールが伸びていて、彗星コマでコンポジットする恒星が同一方向に流れるため、イオンテールのS/N比が低下します。
そこで、恒星コンポジットにトライすると、イオンテールのS/N比が高まりました。これまでの固定概念で、彗星のコンポジットはコマでのコンポジットが良いとされていましたが、今回のように恒星コンポジットが有効な場合があることを知りました(まだまだ勉強不足といったところでしょうか)。
(1枚目)満月近い月が西に沈むのを待ったが、夜明けの薄明が始まっていました。左右に尾がしっかり伸びて前回よりも大きくなっているように思います。
(3枚目)てんびん座α星の西へ通り過ぎていました。85mmレンズでも左右に伸びた尾が分かります。